「俺も…」


「ん?」


「俺も、協力するから」


「……」


「春の記憶が戻るように協力するから。だから…絶対俺のこと思い出して」


春の記憶が戻るためだったら、何でもするから。


どんなことがあっても、俺は春が好きなんだ。


そう、春の手を握りながら言った俺に春はうっすらと涙を浮かべて


「ありがとう」と、言って笑った。