今思い返せば、春は幸村といたほうが笑っていた気がする。 「春が幸せになれるとは思えねぇ」 「春を苦しめているのは、他でもない高原。お前なんだよ」 屋上で幸村に言われた言葉が頭の中を駆け巡る。 くそっ…。 俺はどうすりゃいいんだよ…。 俺はただただ、一人で考えていた。