「―――…あ、優斗戻ってきた」


「本当だ。高原、もしかして……聖になんか言われた?」


「…まあ…」


教室に戻ると、彼方と南野が話していた。


幸村はまだ教室には戻っていないようだ。


「やっぱりね。ま、わかったと思うけど…聖、春のこと昔から好きなんだよね」


本人に直接春が好き、と言われたわけじゃない。


だが、わかってしまう。