「………」


「だから…春にこれ以上関わるな。春には俺も由梨もいる。もちろん他の奴らだって…。別にお前がいなくても今の春は困らねぇ」


そして、幸村はさらに言葉をつづけた。


「春を苦しめるのは、他でもない高原。お前なんだよ」


「………」


「…俺の言いたいことはこれだけだ。もう春に関わるな。見舞いにも来るな」


それだけ言うと、幸村は屋上から去って行った―――…。