僕の想いが届くように



「なあ、そろそろ中入ろうぜ」


このまま2人を待っていたら、永遠に春の話が続きそうだ。


だから俺は2人の会話に、入った。


「そうだね、入ろうか」


「やべーなんか遊園地とか久しぶりでテンションあがってきた!」


この間まで「何で俺まで…」とか文句を言っていた彼方だが、今では1番はしゃいでいる。


「彼方はしゃぎすぎでしょ。…あ、高原」


「あ?」


遊園地内に入ろうとしたところで、南野が俺のほうへ振り返った。


「春の手、握ってよ。春迷子になっちゃうかもしれないし」