「―――あのさぁ、高原…。一言、言ってもいい?」 「ああ…」 「あんた、あれいいの?」 南野の言う“あれ”とは…春と幸村のこと。 今は休み時間で、春と幸村は勉強している。 正確には、幸村が春に勉強を教えている。 「いいわけねぇだろ…」 本当なら、俺が教えてやりたい。 「じゃあ、なんで春のとこいかないのよ!このヘタレ!」 あの2人の光景を見て、南野には散々な言われよう。