そして、目が覚めた日、由梨と両親以外にもう1人病室にやってきた人がいた。
……だけど、その人は全く知らない人で。
“誰?”と聞くと、由梨もその人も信じられないというような顔をした。
…担当医の先生に言われた。
記憶喪失、だと……。
でもそれは一時的なもので、なにか衝撃があるごとに段々と戻っていくらしい。
そして、記憶喪失以外特に異常のないあたしは一昨日退院することができた。
あたしがこうしていられるのも、高原くんのお陰なんだと思う。
彼は、あたしが入院している間…毎日お見舞いに来てくれた。
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