僕の想いが届くように

「なぁ、春」


「……ん？あ、高原くん」


春がふと俺に顔を向ける。


「あの、さ……」


「……？」


あー…やべ、今さら緊張してきた。


春と会話するだけなのに、こんなにも心臓がうるさい。


だが、ここでずっと黙っているわけにもいかない。


俺は、意を決して言葉を発した。


「春さ、勉強大丈夫なのか…？」