「おいおい、


 勝手に俺を殺すなよ。


 アイの中では俺、死んでたのか?」


 はぁと深いため息をつく。


 嘘。


 俺が言いたいのは、そんな冷たい言葉じゃなくて―――。


 ほら、


 心配してくれてありがとうとか、


 お前を置いて逝く訳ねぇだろ?とか


 って言う安心させる言葉で、


 でも恥ずかしいからかそんなこと言えなくて―――。


「アイは相変わらずだな」


 言いたくもないことを口走る。


 なんでなんだ?


 言いたくないのに、


 口が勝手に動くようで――― 

 
 でもこの時はまだマシだったのだが―――。