もし、君の涙を拭えるなら

コンコン






部屋のドアがノックされた。






「みづき、入るよ。」






ガチャッと音をたてて、ドアが開かれた。そこには、お父さんがいた。






「おはよう、みづき。ご飯出来たよって……まだパジャマなの?」






私の格好を見て、驚いたように言うお父さん。






確かに、いつもならもう制服に着替えている時間だ。





「あ、おはよう。すぐに着替えていく。」