もし、君の涙を拭えるなら

まだ、クラスはクラスとして、成り立っていない感じがした。






「なんか、毎度のことながら、クラスに入ると、大きな声で、話せないよね。」






優子は、そう言って、肩をすくめた。






私も、返事の代わりに、肩をすくめる。






まだ、みんなお互いを探りあっている状態なのかもしれない。