下の階にいるのは、 風呂にいるお姉ちゃんと、 リビングにいるお父さん。 上の階にいるのはあたし。 風呂から出たら、あたしが普通に 降りていくというもの。 …馬鹿らしい。 みたいテレビあるのに。 てかタイミングわからんし。 とにかくやってみよう。 …後悔、した。 いや、していいのか。 わからない。 ドアの、開く音がした。 いまかな~ … 『――ょ、なあ』 ん? ダン、ダンダンダン、、 階段をできるだけ静かに降りていく。 「おとうさ…――ぇ。」