もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「おじさーん!」


『アーイ』


返事は、ポトスの大きな葉の後ろから聞こえてくる。


その葉を避けて覗いてみると、おじさんはとても軽快な動きで体操をしていた。


(オモチャみたいっ)


クスッと笑う優衣を、横目で見るおじさん。


『ドーしたんダイ?』


「あっ、そうそう! 陽太が、おじさんを花火大会に連れていってくれるんだって」


『ハナビの大会? ソノ大会は確か、ユイはバイトで行けないんじゃナカッタノカイ!?』


「うん……」


淋しそうに答える優衣。


『ソレナラ、ワタシも行かないヨ! ヤラナケレバならない事も沢山アルシ……』


体操を終え、優衣の方に歩いてくる。