もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「お待たせしましたー」


そう言いながら、おじさんに差し出したものは……、


ガラスの器に入った、色とりどりにキラキラと輝く金平糖。


『ウォーッ!』


瞳を輝かせながら、感激しているおじさん。


優衣と陽太は、もう何が何だかよく分からない。


「お友達が言ってたことを思い出したんです。その妖精さんの好きな食べ物は、金平糖だって」


『驚きデス! イヤーッ、久しぶりダナァ』


「私も、つい先日、駅に行く途中にあるケーキ屋さんで見つけたんですけど、もう懐かしくて……、どうぞ召し上がって下さい」


『デワ頂きマス』


おじさんはカリッカリッ音をたてて、とても美味しそうに食べ始めた。