もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

急いで着替えを済ませ、再び客間に戻ろうとしているところに、陽太が飛び込んできた。


「おじさーん!」


「ちょっと、ノックぐらいしてよねっ」


「悪い、悪い! おじさんは?」


「おじさんなら客間に居るけど……」


「客間って、下の?」


「うん。実はおじさん、お母さんに見つかっちゃって……」


「バカヤローッ! それが、どういうことだか分かってんのかよっ」


涙混じりの声で、怒鳴り散らす陽太。


「だから……」


「あれほど気を付けろって言ってたのに、おまえは本当にバカヤローだな! 救いようのないアホヤローだっ。ウワァーン、ワァーン……」


顔をクシャクシャにして、泣き叫ぶ陽太。


「うわっ、男のくせに相変わらず泣き虫……。引いちゃうわーっ」


「うるせぇんだよーっ! ううぉーっ……」


「もーっ、とりあえず来てっ」


暴れる陽太を、客間まで引っ張っていく。