もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「……おっ、お母さん! なんでーっ!?」


「まぁ、そんなに驚かなくたっていいじゃない」


「だってぇーっ」


「優衣がお連れしたんですってね。サンルームに居らっしゃったから、今、客間にお通ししたところよ」


「お通しって……、ちょっと、お母さん!」


母親の腕を引っ張って、キッチンに連れ込む……。


「お母さん、この状況分かってる!?」


「妖精さんのこと?」


「妖精だなんて、ありえないでしょ!」


「だって、実際あそこに居らっしゃるじゃない」


「それはそうなんだけど……、おかしいでしょ!」


「まぁね。あっ、お待たせしたら失礼よ」


母親は嬉しそうに優衣の手を取ると、客間に急いで戻った。


「なんだか騒々しくてすみません」


おじさんに軽く頭を下げて、元の位置に座る。