もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「お、じ、さあーーんっ!!」


『ヒャーーーッ!!』


その声に驚いたおじさんは、3cmほど飛び上がった。


「あっ、ごめっ、ごめんなさいっ」


笑いを堪えながら謝る。


『脅かさないでオクレ!』


おじさんは不機嫌そうに、優衣を見た。


「じゃあ、私の話、真剣に聞いてよ!」


『キクヨ!』


ムキになって座り直すおじさん。


「だからねっ、結局、期待してた素敵な出逢いはなかったのよーっ」


『残念ダッタネー』


あっさりと話を終わらせて、再び書き物を始める。