もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「ちょっと陽太! おじさんは、あんたの遊び相手じゃないんだよっ」


「別にいいじゃん! おじさんは姉ちゃんのものなのかよっ」


「当たり前じゃん! 私が連れてきたんだからっ」


「何、言っちゃってんの!? おじさんは妖精だぜ。姉ちゃんだけのものじゃねーよ!」


「ったく……。いつから、そんな生意気なヤツになっちゃったの!」


『イヤァ、ワタシはどうしたら良いのカナァ?』


おじさんは照れくさそうに、頭をポリポリと掻いている。


「優衣ーっ! 早くご飯食べちゃいなさーい」


揉める2人を遮るかのように、下から叫ぶ母親。


「ほらっ、早く行け! シッシ」


陽太に軽くあしらわれ、ムッとする優衣。


「もう! あと少しだけだからねっ」


捨てゼリフを残し、リビングへと下りていく。