もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「ただいまーっ」


すぐに2階へと駆け上がり、おじさんの居る本棚を覗き込む。


「あれっ、居ない……」


部屋の中を見渡す優衣。


「どこに行っちゃったのーっ」


廊下の隅々まで探しまくる。


そして、陽太の部屋のドアをノックした。


「陽太! おじさんが居ないんだけどっ」


ドアを開けると、ベッドの上でうつ伏せになっている陽太が、1人でオセロゲームと向き合っている。


と、思ったら……、


オセロゲームのボードの上にはおじさんが!


黒と白の石を3つ重ねて、その上に腕を組んで座っている。


「おじさーん!」


『アッ、ユイお帰りー』