従業員専用の部屋に入ると、大谷は、自分のタイムカードと無記名のタイムカードを続けて差し込んだ。
「はいっ、これ名前書いて」
「…………」
差し出されたタイムカードを、無言で受け取る。
「なんか怒ってる?」
優衣の顔を覗き込む大谷。
「別に……」
「やっぱ、怒ってんだろ!?」
「あのねーっ! あんな公衆の面前であんなふうに侮辱されたら、誰だって気分悪くなるでしょーっ」
「大げさだなぁ、冗談じゃん。それに、そっちだって言いたいこと言ってたじゃん」
「それは……、大谷が言うからじゃん!」
どっちも引かない言い争いを続けている最中、入り口のドアが勢いよく開いた。
「はいっ、これ名前書いて」
「…………」
差し出されたタイムカードを、無言で受け取る。
「なんか怒ってる?」
優衣の顔を覗き込む大谷。
「別に……」
「やっぱ、怒ってんだろ!?」
「あのねーっ! あんな公衆の面前であんなふうに侮辱されたら、誰だって気分悪くなるでしょーっ」
「大げさだなぁ、冗談じゃん。それに、そっちだって言いたいこと言ってたじゃん」
「それは……、大谷が言うからじゃん!」
どっちも引かない言い争いを続けている最中、入り口のドアが勢いよく開いた。


