もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

それから陽太は少しびびりながら、眠っているおじさんを夢中になって観察し始めた。


「姉ちゃん。このことは絶対に父ちゃんや母ちゃんには内緒だぞ!」


「やっぱり、まずいよね」


「まずいに決まってんだろ! 俺が拾ってきたあの可愛い子犬だって、父ちゃんはその日のうちに交番に連れてっちゃったんだぜっ」


「そうだったね。陽太が大泣きしてたのにねっ」


「あいつら大人は冷血人間だ! この変な妖精だって、あいつらに見つかったら研究所とか保健所に連れていかれるぜっ」


「確かに……」


「とにかく、この変な妖精は俺達で守らないと!」


「うん、そうだねっ」


陽太の妙な正義感に、感心して同意する。