もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「おかわりーっ」


茶碗を差し出す優衣に、


「食欲はあるのね」


母親と陽太の憐れんだ視線が突き刺さる。


「あっ、お母さん。私、バイト決まったから」


「バイトって、Mバーガーの?」


「そうそう! 今日、面接に行ったら、明日から来ていいって」


「あら、良かったじゃない」


(あれっ、お母さん? バイトは反対してたのに……)


「姉ちゃん、頑張れよ」


「了解! 明日から、私の世界変わっちゃうかもーっ♪」


「良かったな」
「良かったわね」


なぜか優衣は、2人の声援を素直に喜べない……。


「あっ、そうそう。お母さん! うちに角砂糖あったよね?」


「あるわよ。食器棚の引き出し……、何か飲むの?」


「ううん、ちょっとね」


開いたティッシュに角砂糖を3つくるみ、嬉しそうに階段を駆け上がっていく。