もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「姉ちゃん、誰か居んの?」


部屋の空気が、一瞬にして凍りつく。


(まじで!? もう帰ってたのーっ! なっちゃんの家は2軒先、1分と掛からない……。うかつだったぁ)


驚き過ぎて、身動きがとれなくなってしまった優衣。


固まったままおじさんに視線を向けると、おじさんも固まっていた。


幸い、ドアの位置からこの本棚の中は死角となっている。


「誰かと話してる声聞こえたけど」


「えっ、やだぁー。携帯、携帯!」


慌てて傍にあった携帯を手に取り、陽太に向かってチラつかせて見せる。


陽太は、納得いかない表情で部屋の中を見渡し、再び優衣を見た。


「夕飯だから下りて来いって」


「わかった。すぐ行く」


用件を告げ、陽太は首を傾げながら部屋を出ていった。