「なっちゃん、上がっていかないの!?」
とにかく、この場所を通過したい優衣。
母親の視線を気にしながら、あれこれ摸索する。
「今日はちょっと用があって、陽太にCD借りたらすぐに帰らなきゃいけないの」
(そっか、なっちゃんは陽太が下りてくるのを待ってるんだ……。アイツ、何、もたもたしてんのよ)
「もーっ、愚図なんだから! すぐに呼んでくるからね」
「えっ、まだ全然……」
夏月の言葉も終わらないうちに、優衣は階段を駆け上がった。
とにかく、この場所を通過したい優衣。
母親の視線を気にしながら、あれこれ摸索する。
「今日はちょっと用があって、陽太にCD借りたらすぐに帰らなきゃいけないの」
(そっか、なっちゃんは陽太が下りてくるのを待ってるんだ……。アイツ、何、もたもたしてんのよ)
「もーっ、愚図なんだから! すぐに呼んでくるからね」
「えっ、まだ全然……」
夏月の言葉も終わらないうちに、優衣は階段を駆け上がった。


