もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

紫色の香りでいっぱいのバス停に降りた2人は、試験範囲を確認しながら並んで歩く。


「試験終わったら、どっか出掛けよっか」


「えっ、ほんと? どこどこ、どこに行く?」


初めての大谷の誘いに、はしゃぐ優衣。


「ゆいの行きたいとこ」


「えっ……、今、ゆいって言った?」


「あのなーっ、こっちは必死に言ってんだから軽く流せよ」


「プッ、だってぇ〜。なんか笑っちゃうーっ」


「バーカッ、もう言わねーよ」


「うそ、うそ、もう笑わない! じゃあ、私も呼んでみるね」


大谷が、優衣を見つめる。


「……じゅんぺー」


いつもの笑顔で、右手を差し出す優衣。


「おー」


大谷は思いっきり照れながら、


差し出されたその手をしっかりと握った。