もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「優衣ーっ! 瑞希ーっ!」


嬉しそうに追い掛けてくる沙也香。


「あっ、沙也香っ」
「おはよーっ」


久しぶりに、3人揃って歩きだす。


「あのね、私、2人に話したいことがあるの」


「なーに?」
「どうしたの!?」


2人揃って、沙也香の顔を覗き込む。


「実はね、第1志望校を桜花美大に変更しました!」


「桜花美大って……」
「うっそーっ!」


顔を見合わせて驚く2人。


「医者にならなくていいの?」
「親は認めてくれたの?」


「うん! 思いきってパパとママに、“美大に進学して、もっと絵の勉強をしたい!”って話してみたの」


「うんうん!」
「それで?」


「最初は呆れてたけど、“沙也香の人生なんだから、自分の思うように生きればいい”って……、ちょっと胸が痛んだけどね」


沙也香は、今までに見たことのない明るい笑顔で話し続ける……。