小心者で調子のいい、小さなおじさん……。
優衣はなぜか、このおじさんがとても愛しく思えてもう放ってはおけなかった。
「そういえば、おじさんみたいな人が、あと2人居ましたよね?」
『アイツらなら、ソレゾレ自分達の持ち場に向かってイッタ』
(自分達の持ち場!?)
意味不明な言葉に、眉をしかめる優衣。
深く考えていたら頭がおかしくなりそうなので、(ま、いっか)と、立ち上がった。
「とりあえず、ここに入ってて下さい」
おじさんに近付いていき、レインコートのポケットを開く。
『アイヨ』
おじさんは、ポケットの中に飛び込んだ。
(えっ、軽い……)
少し膨らんだポケットを押さえながら、待合所を出る。
激しい雨の中、来た道を一気に戻る。
優衣はなぜか、このおじさんがとても愛しく思えてもう放ってはおけなかった。
「そういえば、おじさんみたいな人が、あと2人居ましたよね?」
『アイツらなら、ソレゾレ自分達の持ち場に向かってイッタ』
(自分達の持ち場!?)
意味不明な言葉に、眉をしかめる優衣。
深く考えていたら頭がおかしくなりそうなので、(ま、いっか)と、立ち上がった。
「とりあえず、ここに入ってて下さい」
おじさんに近付いていき、レインコートのポケットを開く。
『アイヨ』
おじさんは、ポケットの中に飛び込んだ。
(えっ、軽い……)
少し膨らんだポケットを押さえながら、待合所を出る。
激しい雨の中、来た道を一気に戻る。


