もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「ところで、妖精さん! 優衣は納得したんでしょうか?」


父親が真剣な顔になる。


『ユイは……、ユイは今、自分の心と闘ってイマス! 間もなく落ち着くデショウ』


「そうでしたかぁ」


『トリアエズ、旅立ちの手続きをシテカラ、ユイにお別れを告げに戻って来るつもりデス』


「頼みましたよ! 優衣にはきちんと説明してやって下さい」


深々と頭を下げる父親。


おじさんも丁寧に頭を下げると、母親の手のひらから床にスーッと降りていき、


3人の足元から、それぞれの顔を代わる代わる見つめ……、


家の中をゆっくりと見渡し……、


とても名残惜しそうに……、


1年間過ごした早川家を出ていった。