もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

手を引かれながら、上がっていた熱を少しずつ冷ます……。


教室に辿り着くと、瑞希は振り返って言った。


「いくらなんでも、あれは言い過ぎだよ! 沙也香が今、どういう状況だか分かってんでしょ!! 優衣らしくないよっ」


(何、言ってんの! 自分だって、さんざん沙也香のこと悪く言ってたくせにっ)


不機嫌そうに瑞希を見る。


「だいたいさぁ、そんなに敵ばっか作ってどうすんの!?」


自分の置かれている立場に、ようやく気付いた優衣。


1つ1つの言動を顧みながら現実に戻されると、急に心細くなってきた。


「やばい、よね?」


「かなりねっ」


「まずいよっ!! もう、教室から出られないよっ! トイレにも行けないっ」


優衣は、ことの重大さをしっかりと把握した。