もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

いつもの朝……。


昇降口で靴を履き替えていた優衣は、必死に何かを探している沙也香に出会した。


話さないどころか、挨拶すら交わさなくなっていた2人。


そんな当たり前の沈黙に耐えられなくなっていた優衣の心が、密かにざわめき始める……。


「どうしたの……、上履き、ないのっ?」


「………………」


聞こえないのか、無視しているのか、沙也香からの返事はない……。


優衣も一緒に、A組の下駄箱を探り始める。


暫くして、諦めた沙也香は、靴下のまま教室に向かおうとした。


「沙也香、ちょっと待ってて! 職員室に行って予備の上履き借りてくるから」


「放っておいてよ!」


「えっ?」


「関係ないでしょ!」


優衣の好意を迷惑そうに振り払い、そのまま歩きだす。


「待って!」


腕を掴んで引き止める優衣を、鋭い目つきで睨み付ける沙也香。