もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「ただいまーっ。あれっ!?」


サンルームにおじさんの姿はない。


その気配を辿ってみると、


おじさんはベランダに出て、気持ちよさそうに太陽の光を浴びていた。


「おじさん、ただいまっ」


『オッ、ユイ! 今日は早いんダネ』


「うん! 明日からまた遅くなるけど」


『ユイも大変ダナァ』


「まぁね……」


すっかり春めいている景色を、一緒に眺める。


「そうだっ、おじさん! ちょっと散歩しよっか」


『シヨ、シヨッ』


制服のポケットにおじさんを入れて、菜の花が咲き乱れる近くの河川敷に出た。


透き通った川の流れにやわらかい太陽の光が反射して、水面がゆらゆらと煌めいている。


「気持ちいいーっ!」


『サイコーッ!』


ポケットから飛び出して、葉っぱの上にチョコンと座るおじさん。


優衣は、青々と香る草の上に仰向けになって寝転がった。


真っ青な空には、ふんわりとした白い雲がゆったりと浮かんでいる。