もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

正面を向いたまま、横目でキョロキョロと様子を窺う優衣。


おじさんは激しく降り続ける雨を眺めながら、何か独り言のようなものをブツブツと呟いている。


「あの〜」


優衣は勇気を出して、声を掛けてみた。


『…………』


聞こえないのか!?


それとも、無視しているのか!?


反応はない。


その時、黒い空に光が走った!