もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

暫く探してみたけれど、今朝見掛けたあの小人達は見つからない。


諦めた優衣は、1度腰を伸ばしてからベンチに座った。


(やっぱり、見間違えだったのかなぁ?)


滝のように降り続ける雨を眺めながら、混乱している頭の中を整理する。


『……イヤァ、参ったナァ』


「え?」


優衣は、その声のする方を見た。


これと言って変わった様子はない。


そう思って、視線を雨に戻そうとした時、


(えーーーーーっ!?????)


あの、その、3人の小人のうちの1人が、優衣の座っているベンチの端っこにチョコンと座っている。


立ち上がると7〜8cmぐらいだろうか!?


その小人は、白い2本線の入った青いジャージを着ている。


更に、驚いたのは、


(あれっ、このおじさんどこかで……)


優衣は、そのおじさんの顔に見覚えがあった。