もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

険悪な空気の中、ウトウトと眠りに誘われる優衣とおじさん。


同じように、首を傾けて……。


そんな2人の姿をミラー越しに見る母親は、涙をこぼしながら微笑んでいる。


やがて、車は静かな街に入り……、


ようやく、暖かい家に到着した。


「優衣、着いたわよ」


「うーん……」


ぼんやりと窓の外を確認すると、家の前には恐ろしい人影が……、


腕を組んで仁王立ちしている父親の姿が、寝起きの優衣の目に飛び込んできた。


「お母さん、どうしよーっ!」


「さぁ〜っ!? 自分で考えなさい」


突き離すように言い放つ母親は、いつもの顔色に戻っている。


「うわっ、意地悪!」


優衣は、次なる試練に立ち向かう覚悟を決め、しぶしぶと車から降りた。