もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

そのままゲレンデに向かって歩きながら、携帯を開く。


(そっかあ、電源切ってたんだぁ)


慌てて電源を入れた優衣は、凍った通路でひっくり返りそうになった。


「えーーっ!」


そこには、今まで見たことのない驚異的な着信とメールの数。


その多くは、母親と瑞希からのものである。


「まずい! 大変なことになってるかもっ」


衝撃と声に驚いたおじさんが、顔を出す。


『どーしたんダイ!?』


「おじさん、ヤバいよっ。お母さんに電話しなきゃ」


『そうダネ! ジャッ、ワタシはアノ木の下で待ってるカラ、頑張ッテ』


そう言って、スキー場の入り口に立っている大きなモミの木を指差した。


「うんっ。絶対に、あそこにいてねっ」


『アイヨッ』