もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「すいませんっ、ハァ、ハァ……。更衣室に忘れ物しちゃったみたいなんですけどっ、ハァ、ハァ……、鍵を開けて頂けないでしょうかっ、ハァーッ……」


管理室で作業をしていた従業員が、一斉に優衣を見た。


「忘れ物? 一応、一通り点検してきたけど、特に何もなかったよ」


入り口の近くに座っている若い男が、ファイルを整理しながら軽く答えた。


「凄くちっちゃいんで、とても見えにくいんですっ、ハァ、ハァ……」


必死に訴える優衣を、全員がまじまじと見る。


「お願いします! 鍵を開けて下さいっ」


優衣が深く頭を下げると、その若い男は鍵を持って立ち上がり、更衣室に向かって歩きだした。