もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

突然、通りすがりの細身の男が、必死に這いつくばる優衣の前で止まった。


「コンタクトでも落としたの?」


「あっ、いえっ、違います……」


「もう、諦めたほうがいいよ。ほらっ、また大粒の雪が降りだしてる」


「えっ!?」


見上げた夜空からは、大きな牡丹雪が次から次へと降り掛かってくる。


「急がなきゃ!」


更に慌てて探し始める優衣。


その男は呆れて、サッサと滑り下りていってしまった。


「おじさ〜〜ん……」
(雪に埋まっちゃったのかなぁ……。もしかして、死んじゃったのかなぁ……)


「おじさ〜ん、お願いだから出てきてよ〜っ! ヒック、ヒック……」


被っていたおじさんとお揃いの白いニット帽は凍り付き、優衣の瞳からは涙がこぼれ落ちる。