もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「はいっ、とにかくこれでその顔を少しあっためるといいよ」


ほっかほかのお絞りを手渡す工藤。


「ありがとうございます……」


優衣はそれを広げて、顔全体に当てた。


「あったかぁーい」


暖かさが、じんわりと沁みてくる……。


同時に、止まっていたはずの涙が、また熱く溢れだす。


(もう、泣いちゃダメ! ひろ先輩にバレちゃうよ)


「ゆいちゃん……、帰ろっかぁ」


「えっ、でも……」


「じゅんぺー達には、メールしとけばいいよ」


「えっ」


お絞りで顔を覆ったまま、聞き返す。


「あっ、そっか」


自分の携帯に反応がないことを思いだした工藤は、ポケットから取り出すと、念を入れながらもう一度開いた。