もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

優衣は、自分の顔に手を当てその状態を理解した。


泣き腫らした真っ赤な顔……。


工藤には、それが凍傷に見えるらしい。


(ひろ先輩が鈍感な人でよかったぁ)


「とにかく休憩所まで下りよう! ゆいちゃん滑れる?」


「はいっ。あっ、ひろ先輩、携帯は?」


「それが……、無事に救出したんだけど、電源が入らないんだよ」


取り出した携帯を吐く息で温めながら、情けない顔で笑う工藤。


その顔がなぜかおかしくて、思わず吹きだしてしまう。


そして工藤も、真っ赤な顔で笑う優衣の顔を見て、お腹を抱えて笑いだした。


「ひっどーいっ」


「プッ、ゆいちゃんだって笑ってたじゃん」


お互いを笑い合いながら、休憩所まで下りていく。