もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「大谷はさぁ……、誰にも負けないくらいボード得意なんでしょ!?」


「まあなっ」


「それなら、沙也香に教えてあげてよ」


混乱しながら、優衣を見つめる大谷。


「じゃあ私は、先にひろ先輩のところに行ってるから」


「はっ!?」


沙也香に目配せをして、納得できていない大谷に背を向けると一気に滑りだした。


「おじさーん! 危ないから絶対に出てこないでねーっ」


『アイヨーッ』


ゴーゴーと耳に響く冷たい風を切りながら、優衣は1人の世界に入っていく……。


(私は、平気!)


それなのに……、


後ろに居る2人が気になって、胸が苦しくなる。


(大谷のことなんて、どうでもいいしっ)


そう思いたいのに……、


大谷の笑顔が離れない。


大谷への想いでいっぱいになる自分を消し去りたいという一心で、その場を離れることだけに必死になる優衣。