もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

店内には楽しそうな笑い声が響き渡り、


隣りのテーブルでは、小さな女の子が美味しそうにオムライスを頬張っている。


(うわぁ〜っ、ふわとろ〜っ……。お昼は絶対にオムライスにしよーっ!)


既に昼食のことを考えている優衣に、沙也香が静かに話し始める。


「今日、本当は模擬試験だったの」


「えっ、大丈夫なの?」


「うーん……。パパは分かってくれたんだけど、ママがね……」


「そっかぁ」


「今朝も、2人で言い争ってたから、もう黙って出てきちゃったの。まぁ、いつものことだから慣れてるんだけど」


悲しそうに、外の景色に目をやる沙也香。