もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

幸せな時間はあっという間に過ぎ去り、会話の途中だというのに駅に到着。


「おはよーっ!」
「おはよう」


ハイテンションの工藤、少し緊張気味の沙也香と合流して、今度はスキー場行きのバスに乗り換える。


大谷は素早く工藤の隣りの席をキープすると、またまた今日の決戦について語っている。


初めは適当に流していた工藤も、大谷の挑戦的な態度に次第に熱くなっていき……、


火花を散らし合う2人。


『ヘンナヤツラダナァ』


「あっ、おじさん!」


突然ポケットの中から顔を出すおじさんに、優衣は異常なほどびっくりしてしまう。


『カンゼンニ、ワタシノコトワスレテタデショ!?』


「忘れる訳ないじゃない……」


しらじらしく、おじさんに目配せをする優衣。