濃紺のダッフルコートにチェック柄のマフラーで防寒準備を整え、優衣は白い道を歩く。
「冷たぁーいっ」
久しぶりの雪を手に取り握り締めると、きしむ音がした。
サラサラと払い落としながら、いつもより1本早いバスに乗る。
大谷も瑞希も乗ってこないそのバスは、緩やかな速度で白い世界を走っていく……。
「冷たぁーいっ」
久しぶりの雪を手に取り握り締めると、きしむ音がした。
サラサラと払い落としながら、いつもより1本早いバスに乗る。
大谷も瑞希も乗ってこないそのバスは、緩やかな速度で白い世界を走っていく……。


