もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

「あれっ!? その靴下どうしたのっ」


おじさんは、毛糸で編まれた暖かそうな白い靴下を履いている。


『コレッ、オカーサンからのプレゼント』


「お母さんから?」


『手袋の指先を、チョンギッテ作ったんダッテ』


「えーっ!」


『コノゴム入れるのに、3時間程掛かったラシイ』


「どんだけ不器用なのーっ」


『アッタカクて、嬉しいヨ』


「そっかぁ……。よかったね、おじさん」


『ヨカッタ、ヨカッターッ。やっぱ寒っ』


肩を竦めながら、急いでサンルームに戻っていくおじさん。


「もーっ、おじさんが誘ったくせにーっ! あっ、今日、当番じゃん」


優衣も、あとに続いて入る。