もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

朝、目覚めるとすぐに、優衣はおじさんのところに走っていった。


「おじさん、夕べはありがとーっ」


『フワァ〜ッ……、何のコト?』


おじさんは小さな布団を更に小さく畳みながら、大きなあくびをしている。


「おじさんが助けてくれたんだよねっ」


『助ケタ!?』


「またまた、とぼけちゃって……。私の夢に、2回も出てきたくせに!」


『夢は見てないナァ』


「もーっ、しらじらしいんだからーっ」


『変なユイだナァ』


呆れて、ベランダに出ていくおじさん。


優衣は、しつこく付きまとう。