もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

ゆっくりと走りだす汽車……。


(えっ! まじで行っちゃうのっ)


優衣はただ1人、その速度に合わせて歩きだす……。


人混みを掻き分けながら……、


大谷から目を離さずに……、


ひたすら付いていく。


見つめ合う2人……、


次の瞬間、何かを言おうとした大谷は、言葉の代わりにそっと左手を差し出した。


優衣はすぐに、その手を握る。