もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

笑い疲れた優衣は、そのまま仰向けになって寝そべった。


そして、いつもと同じように、今日1日の出来事をおじさんに報告する。


「沙也香はね、絵を描くことが大好きなんだよ」


『ヘェー、サヤカは絵を描くのカァ』


忙しそうに作業をしながらも、一応、話を聞いている。


そうしないと、優衣の機嫌が悪くなることを、しっかりと学習したからである。


「でもね、沙也香のパパとママは、沙也香を医者にしたいみたい」


『サヤカは医者になるのカァ』


「子供の将来、勝手に決めちゃうなんてひどいよね!」


『ウーン……』


作業を止めて、優衣の方へと歩いてくるおじさん。