『満月…。…伊藤満月!!』 『!!…はいッ。』 そこには… いつの間にか雨が降ってて 傘をさした春馬が居た。 『どうしたん?加藤さんは?』 『侑花?帰った。』 『侑花』って。 呼び捨てですか。 当たり前か。 彼女やから…。 『さっき一緒に居たのに?』 『あぁ。あいつも降りるのこの駅やから。てか小学校も一緒やったし。』 『そうなん?』 あたしは少し肩の力が抜けた。