「はぁ。ヒサ、キャベツ切るから離してやれ。」 ルイがあたしたちを見ながら包丁を片手に話す。 「わかった。」 そう言ってヒサは、あたしを開放しキャベツが来るのを待ち始めた。 離してくれたのは嬉しいけど、キャベツに負けたのか・・・・。 少し悲しい。 けどヒサは、離してくれただけで。 「なんで、違うイスに座ろうとしてんだ。」 どうやら、あたしのイスはヒサの膝の上らしい。