気分屋さん

「あっもうこんな時間だ…気分屋さん、こんな遅くまで付き合わせとしまってすいません。今度いつかお礼させてくださいね。」



「いえいえ、気にしないでください。友紀さんの家はどちらなんですか？送りますよ？」



いつまでも優しい気分屋さん。



「あっいえ、私はこのまま電車に乗らないといけないので…あとは大丈夫です」



「そうですか…では、私も電車に乗って送りますよ？」



「いえ、とんでもないです！本当に大丈夫ですよ！電車から降りたら自転車で帰れるんで、本当に大丈夫です！」



「そうなんですか、じゃぁ気を付けて帰ってくださいね」



心配性なのかいつまでも気を使ってくれる気分屋さん。



気分屋さんは本当に優しい人で悪い人ではないと、認識できたのだった。